アライブ

president 社長ブログ

文明は後戻りしない2014/11/08

今年の冒頭のブログで、伊那食品工業会長:塚越寛さんの著書
「いい会社をつくりましょう」の紹介をしました。
この本の中に「21世紀のあるべき経営者の心得」という一章があります。
塚越会長が考える、経営者の心得です。
一 専門のほかに幅広く一般知識をもち、業界の情報は世界的視野で集めること。
二 変化し得る者だけが生き残れるという自然界の法則は、企業経営にも通じることを
  知り、すべてにバランスをとりながら常に変革すること。
・・・・と、全部で10の心得が続くのですが、心得その9に、以下の一節があります。
九 文明は後戻りしない。文明の利器は他社より早くフルに活用すること。
これは、本当に大切な発想だと私は思います。
——————
現在の賃貸仲介業界の問題点の一つに、
「インターネット広告データ作成の莫大な負担」があります。
賃貸物件情報を、インターネットで誰でも探せるようになったことは、
不動産会社とお客様の情報格差をなくすという意味で、すばらしい進歩です。
一方で、お部屋の写真を撮って、間取りを描いて、パソコンに打ち込んで・・・
という広告データ作成の事務負担が、加速度的に増えています。
しかも、同じお部屋の写真や間取りを、各社が重複してバラバラに集めている。
会社間でデータの共有はされていない。
業界全体で見ると、ムダ以外のなにものでもありません。
業者間でデータを共有することで、事務負担を軽減し、
良い部屋をお客様に紹介することにより専念できる環境を作りたい。
・・・という思いで、賃貸広告データベースのクラウドサービスの普及に取り組んでいます。
賃貸広告データベース「いい物件ONE」
8月より、ささやかながら、浜松市内の数社間で、賃貸広告データの共有が始めました。
この試みが広がって、業界全体の生産性向上に繋がるといいな…と願っています。