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アパートとマンション・・・入居率の違い2016/06/13

『過去最悪! 首都圏賃貸アパート「空室率30%超」の衝撃』というちょっと煽りの効いたタイトルの記事が、先日の日刊ゲンダイに出ていました。
(日刊ゲンダイ 記事)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/183277
「マイナス金利と相続税UPの結果、アパート投資が急拡大している。その結果として、賃貸アパートの空室率も急速に高まり、スラム化の恐れがある・・・」というのが、記事の要旨です。
議論の大筋は、私も賛成です。人口減少していく中で、無秩序にアパート建築を進めることは、投資家にとっても、地域にとってもマイナスだと確信しています。
一方で、「良質な賃貸住宅は未だ不足している。良い立地に、良いマンションを適正な家賃で提供することができるなら、賃貸経営は十分にビジネスになるし、地域のためにもなる」とも確信しています。
・・・で、日刊ゲンダイの記事の元ネタである不動産鑑定会社「タス」が発行した2016年5月版のレポートを読んでみたのですが、これが面白い資料でした。
(「タス」社レポート)
http://u0u0.net/us3G
(レポート抜粋・・・クリックして拡大)


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①アパート(木造・軽量鉄骨)とマンション(RC・重量鉄骨)の空室率には大きな差がある。
 首都圏において、アパート系の空室率が2015年以降急拡大しているのに対し、マンション系の空室率はほとんど横ばいです。平たく言うと「安普請のアパートは空いているが、きちんと建てられたマンションは空いていない」。
 
 ちなみに静岡県のデータでも、アパート系とマンション系で空室率そのものに大きな差が見られます。(アパート系空室率…約38% マンション系空室率…約19%)
 
②首都圏のアパートよりも、静岡県のマンションのほうが入居率が高い。
 全体としてみれば、静岡県の空室率は、都会と比較すると10%ほど高いです。
 しかし、「首都圏のアパート」と「静岡県のマンション」を比較すると、静岡県のマンションのほうが空室率は低いようです。(首都圏アパート空室率…約33%、静岡県マンション空室率…19%)
 
 「エリアの違い以上に賃貸住宅の質が入居率を左右する」というのは、ちょっと直観に反した、面白いデータです。
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「良い賃貸住宅を適正な家賃で提供する」ことができれば、地方都市というエリアのハンディキャップは乗り越えられる・・・という前向きなメッセージとしてこのデータを受け止めて、これまで以上に地域密着で進んでいきます!