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president 社長ブログ

賃貸入居者の世帯収入@浜松2017/09/16

5年に一度実施される「住宅・土地統計調査」。調査結果を見たことがある方は、よほどの統計マニアだと思います。
(平成25年 住宅・土地統計調査)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001063455
私もこれまでこんな統計があることを知らなかったのですが・・・今回、とあるきっかけで調査結果に触れる機会がありました。
これは、本当にスゴイ統計です。建物の棟数・構造・持家と借家の比率といった基礎的なデータはもちろん、世帯収入・家賃・耐震工事の状況・居住面積・学校までの距離、オートロックの有無・・・などまで、市町村別単位で調査されています。
データを見ていると、賃貸経営の将来についてあれこれと連想が広がって飽きません。
たとえば、「民営借家に住む人の世帯収入の推移」を見ると、こんな感じです。

(クリックで拡大します)
ぱっと見て
 ・年収300万円以下の世帯は減少
 ・年収300万円~500万円の世帯は増加
 ・年収500万円~1000万円の世帯数は横ばい
 ・年収1000万円超の世帯は増加

の傾向が見て取れます。
とすると、賃貸経営で積極的に狙っていくべきなのは、伸びている「年収300万円~500万円の層」(家賃6万円前後)と「年収1000万円の層」(家賃10万円超)の2つですよね。
建物が古くなっても、リフォームは最小限にして、家賃をどんどんと下げて入居を決めていく・・・というのも一つの戦略ですが、少なくとも浜松においては、「年収300万円以下」世帯は減少していますから、これはあまり有効ではないことがわかります。
リーズナブルな家賃で快適に暮らせるベーシックな賃貸と、分譲マンション・戸建に引けを取らないハイグレード賃貸。狙うセグメントを明確にして、物件を作りこんでいけば、賃貸経営に十分に勝機はある、と改めて感じています。