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賃貸管理コーナーvol.282020/06/26 賃貸管理

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賃貸業界は今までも多くの災害や、不景気を乗り越えてきました。リーマンショック、東日本大震isamu.s2.pngのサムネイル画像災・・。
当時の市況や、業界動向を振り返り、改めてこれから起こる事を予測して、オーナー様にとって必要な対策が打てればと思っています。当時と現在の業界・市場動向を踏まえ、考えを巡らせました。

【賃貸仲介の顧客状況』
リーマンショックの時は、まず法人顧客が大きく減少しました。今回も、法人での業績が悪化する傾向がありますので、減少することが予測されます。また今回特有ですが、不要不急の外出を控える中で、WEB上での反響はさほど減りませんが、実際に賃貸店舗に来店し、案内を行い、成約する流れは減少しています。そんな中、一部の首都圏等の賃貸店舗から始まりましたが、対顧客への非接触型業務(WEB接客)が少しずつ増えています。オーナー様の物件を写真だけでなく、パノラマ画像や、動画などでPRする比重が更に高くなると思われます。新型コロナウイルスが、未来を少し早めてきているように感じます。

【空室問題】
現状ではステイホームの方向性で、更新こそ増えますが、わざわざ退去して住み替え、引っ越しは控える傾向にあるとは思います。厳しい経済事情の中、実家へ帰る、単身赴任を止める、あえて独立して部屋を借りないなど、退去がじわじわ増えて、新規の成約が増えない等、空室問題が本格化する可能性があります。リーマン時、首都圏では約3~6か月後に空室が増えたと言われています。その時の様子から、今回も空室が5%以上は上がってくるのではないかとの予測もでています。

【家賃下落・家賃滞納】
既に事業用賃貸物件を中心に出てきていますが、家賃交渉、家賃滞納が出てくる可能性があります。また空室が増えて、新規顧客の獲得競争になると、競合物件が増える為、家賃下落の可能性も同様です。リーマンショックの時も、5~10%の家賃下落や、退去費用の交渉、合わせて初期費用などの減額の要望も、大きく広まりました。今回もそれらの状況は出てくる可能性があると言われています。

【強めの対策検討】
リーマンショックの時には、初めて完全ゼロ賃貸という新しいサービスが流行しました。初期費用、更新費用、退去費用ゼロなど。やはり、長引く経済不況の状態では、強めの空室対策が必要になります。今までやっていない条件策や、契約のパターン、避けられたターゲットの模索等も検討する必要があるかもしれません。

【資産状況の悪化】
リーマンショックの時には、やはり6か月後くらいから、空室の増加や、家賃下落により資産状況の悪化に陥る状況も生まれたと言われています。物件の売却、組み換えなどが、多く見受けられたことを思い出します。売却物件が多く市場に出回ると、売却価格の下落にもつながります。また事業用ローンを組んで購入できる層が多くいなければ、売却までの期間も長引くことが予測されます。不安の9割は取り越し苦労といいますが、すべて杞憂に終わることを願うばかりです。
アフターコロナ対策というよりは、ウイズコロナ対策=コロナ状態の中で、どう進めて行くべきか・・ここが重要なポイントになると思います。管理物件に関しては、先を読みながら、しっかりご提案を進めて参ります。
お困りごと、気になることがあれば、ご連絡いただければと思います。
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