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vol.38 コロナ禍における繁忙期の総括2021/06/20 賃貸管理

コロナ禍での繁忙期(1~3月)が終わり、各方面で総括がリリースされています。
そんな各方面の総括と、弊社の今期実績からこのコロナ禍の繁忙期を振り返ってみたいと思います。

まず船井総研の調べでは、①新規で部屋探しをするお客様の減少②入居者(親族含)の所得減少
③不要・不急の外出、接触を控える傾向➃繁忙期でも入居率が上がらない⑤新たな入居者層の出現。
といった傾向が見られたと報告されています。
ピックアップすると、①では首都圏中心に学生、法人、外国人需要の減少と、引越し控えが影響、
③においては非接触接客(オンライン)対応が増えているとされています。
⑤については首都圏における都心回避客と業界の取り組みである高齢者層が増加傾向にあるとされています。

次に、賃貸住宅新聞5/17号では、全国の不動産業者アンケート結果が発表されています。
下の円グラフが、昨年と比較した今年の成約結果となりますが、属性により明暗が分かれています。

その号ではさらに細かなアンケート結果が出ていましたが、
首都圏と首都圏以外でも状況が違っていたこともレポートされています。
学生動向では、首都圏では昨年より悪かったが71%に対し、首都圏以外は49%で、
法人動向では、首都圏が昨年より悪かったが65%に対し、首都圏以外が53%と、
やはり首都圏の方がコロナ禍の影響が大きかったことがわかります。

さて、弊社実績をご紹介すると、法人動向については社宅代行からの送客が前年比20%ダウンとやはり厳しい結果でしたが、
静大を中心に学生動向については例年と変わりない順調な結果でした。
なお、1~3月期の賃貸成約件数は昨年対比105%の616件の契約があり、
3月末の管理物件入居率も94.64%と順調な結果で締めくくることができました。

なお、来店客は昨年比5%ほどのダウンですが、その中で契約件数が確保できている点から、
非接触接客(オンライン)の取り組みの効果と、そのニーズがあった(増えてきている)ことが確認できます。

成約客の種別で見ると、賃貸住宅新聞のアンケートの通り、一般の部屋探しが昨年対比115%と増加しており、
法人異動のマイナス分を補ったかたちとなっていました。
具体的には、新築の竣工に合わせて新婚カップルが部屋を契約するケースや、新年度に向けた新社会人や転職者の部屋探し、
子の進学等に合わせた住替え等による部屋探しとなります。
弊社でお預かりしている管理物件はオーナー様との二人三脚で質の良い物件化を目指しています。

このエリアでも所得の低い層向けの低価格路線物件にはコロナ禍の追いうちによる厳しい現実を耳にしますが、
「良質物件に良質入居者」という単純構図のこの戦略がコロナ禍でも現在まで良い方向に作用していると思います。

賃貸部次長 鈴木 奮

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